薬剤師が太陽光発電を始めてみた

土地付案件を信販でしか買えない、しがないサラリーマン。このブラック業界を副収入で生き延びようという試みの日誌

新元号より気になっていた…無資格者の調剤関与の話

乗り遅れた感が否めませんが、
先日の新元号の発表を多くの人々が見守っていたようですね。
ちょうど介護施設を訪問中で、みなさんテレビに食いついていらっしゃいました。

まだまだ結構ご健在の大正生まれの方は4つ目の時代に突入、
わたくしも3つの時代を生きることとなります。歳を感じますね(笑)
仮に令和が40年続いたとしてもまだ存命していそうな歳ですので、わたくしも4時代目にお目にかかれるかもしれませんが、その頃どうやって生計を立てればいいのやら今から案じられます。太陽光の収益の再投資先を考えなければと、改めて思った次第であります。


で、個人的には新元号平成31年度FIT価格も、割とどうでもいいと思っていたのですが。

そんなわたくしが元号よりも遥かにワクワクして待ち望んでいた、今年4月に発表があると噂されていたものがあります。

元号に被せて発表はないだろうから4月2日と読んでいましたが、大当たりでした(笑)

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期待していた以上に具体的、かつ広範な内容で驚いたものです。

調剤という行為は薬剤師によってのみ可能という法律があるのですが、
これが如何なものかとの議論がだいぶ前からありました。

「調剤」という行為の定義が法律的にはなかったので、どこまでは無資格でOK、どこからは薬剤師じゃなきゃダメ、という線がなかったのです。

薬局でも業務のオンライン化が進んでいる現在、処方箋の内容をコンピューターに入力する作業は無資格の事務員が行うのがもはや慣例化していますが、
その延長として、棚から処方箋どおりに薬を取ってくる、錠剤を取り出してコンピューターの指示どおり一個ずつマスに入れていく…
といった単純作業も含め、無資格者が従事してよいのかどうかは長年議論がされながら各薬局、各企業の独自のルールで動いたというのが実情です。

今回の通知により、これがかなりの広範囲に「シロ」と明示されたということになります。

逆に、この発表によって白黒が明確になることで、これまでグレーゾーンで出来ていた事が黒になってしまう懸念もあったのですが、概ねそれはない感じでした。

数年前に厚労省が示した「患者のための薬局ビジョン」の中で合言葉のように使われていた
「薬剤師は対物業務から対人業務へシフトせよ」というセンテンス。

この言葉の選択が非常に意味深だと思っていたのですが、遂にこれが具体的に示されたという印象です。



先述のとおり、無資格者の従事の解釈は各社独自にやっていたわけですが、わたくしの前職では「シロと明示されたもの以外クロ!」「望ましい=マスト!」という非現実的なスタンスだったので、人手不足の中で仕事が回らないという事態も生じていました。

もっとも、今時の大手調剤は何処も前職と同じようなスタンスのとのことですが、
一方で中小の調剤薬局は、かなり柔軟な運用をすることで少人数の薬剤師で収益を上げていく、というスタイルがすでに標準的になっているようです。

今回の通知を受けて、人材コスト面では大手中小とも同じスタートラインにリセットになったと思います。
ここからどうなるかは各社の運用次第、ただし既にに無資格者の従事を広く取っており、人材も確保済みの中小にアドバンテージがあるように思えます。

入りは固まっているので(薬剤師ひとりあたり捌いてよい処方箋枚数も法律で決まってるので)、収益性はコスト勝負となる所は太陽光と同じではないでしょうか。