薬剤師が太陽光発電を始めてみた

土地付案件を信販でしか買えない、しがないサラリーマン。このブラック業界を副収入で生き延びようという試みの日誌

専門型薬局とは? 門前、大手いじめの是正か

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また面白い記事がありました。

www.iza.ne.jp

さて、専門型と地域密着型の線引きですが、どうするんでしょうか?

要件や報酬など、重要なポイントが記事には書かれていないので妄想の域を出ませんが、
どのように区分されていくのか経営面から推測してみましょう。

まず、街中の薬局では、専門領域に特化すると経営を維持できる程の応需数を確保することすら困難でしょう。

なので事実上、
専門型=大学病院、がんセンター等の門前
地域密着型=それ以外

といった線引きになるのではないかと想定できます。

ここでいう専門型薬局で扱う医薬品の多くは、
抗がん剤免疫抑制剤、抗リウマチ薬、抗HIVHCV薬…など最もハイリスクな部類で高度な治療管理が必要、
かつ薬価が高額で在庫リスクも高いものが多数あります。
(余談ですが、在庫の薬は毎年4月の薬価改定でほぼ必ず値段が下がります。これは国が決めるので確実です。つまり、確実にキャピタルロスを生じる「負債」なわけです…)

一方、昨年の診療報酬改定では病院門前薬局に対して(特に大手チェーンの)不利な改定となりました。

先に述べたとおり、専門型薬局は多大なリスクと負担を負いながらも、診療報酬上で一般の病院門前薬局と同じ扱いを受けているという事に不平の声が出るのは当然でしょうね。

ですので、事実上は高度な薬物治療を行う医療機関の門前薬局に対しての救済措置の制度になるのでは? と考えています。


ただし、元病院勤務の身で言わせて頂くと、
こうした高度な管理を行うスキルを持った薬剤師は、調剤薬局内だけではそう簡単に育成でき
るものではないでしょう。認定取得や病院研修などの教育体制が出来上がるかが鍵になると思われます。そういった点ではしっかりした教育体制を備える大手チェーンが有利になりそうですから、いわゆる「大手いじめ」の是正にもなるのではと思います。

そして、病院から薬局へは転職の好機が訪れるかもしれませんね。即戦力になれますから。