薬剤師が太陽光発電を始めてみた

土地付案件を信販でしか買えない、しがないサラリーマン。このブラック業界を副収入で生き延びようという試みの日誌

お薬手帳アプリの未来

今日は真面目に本業のお話です。


お薬手帳アプリ
ってご存知でしょうか?

いま30種類ほどのアプリがあるそうで、各社シェアを競っているようです。
処方箋の写真を薬局に送っておき事前調剤をしてもらえる機能や、ポイントがつく機能など高機能化で各社が競っている状況であります。

というか、

特定のアプリと調剤薬局チェーンが提携したり、あるいは薬局が独自にアプリを作るなとしており、
事実上処方箋の囲い込みツールとして薬局チェーン間の競争になっている模様です。

近年、オンライン服薬指導の解禁や処方箋、保険情報の電子化などが私共の業界で話題になっており、
そうした機能をお薬手帳アプリが備える時代となれば、アプリと紐付けられた薬局チェーンへ処方箋がパイプラインの如く流れていくだろう。

なるほど。

各社が先を争うのは良く理解できます。

だけど、そんな上手く行くとでも???


薬局選択の自由は保険診療上、患者の権利として認められています。

あなたのスマホにインストールされているアプリとの紐付けや、お薬手帳データの互換性の問題で処方箋を出す薬局が制約される、

なんて事態を 国が看過するわけなかろう。

民間企業のSIMですらフリーの時代です。国が圧力を掛けた結果として。

ましてや公的健康保険に基づく処方箋の取扱いに、
アプリベンダー(=薬局チェーン)の囲い込みが許されるなど、寝言は寝て言えと笑ってやりたい妄想虚言です。



見方を変えてみましょう。

わが国には日々高機能化(と鈍重化)を重ねている「LINE」というアプリが存在しますが、

このLINEにお薬手帳機能が付いたらどうでしょうか?

その瞬間、お薬手帳アプリは

全てが終わります


トークで服薬指導もできます。

写真も送ってもらえます。

薬局からのお知らせも、ちゃんと通知が出ます。


このアプリにより薬剤師としてのお仕事、オンライン服薬指導まで完結するのです。

そして、いまや年配の方でも、家族とのコミュニケーションのためにLINEだけは使いこなしている方を多く見かけるのです。

もはや国民的インフラアプリと化したLINEを圧倒する術がお薬手帳アプリにあるでしょうか?

ユーザー、患者様にとってこれ以上の価値を、どうしたらお薬手帳アプリが提供できるでしょうか?


LINEが来たらその投資は文字通り水の泡ですよ?

もう、やめませんか、お薬手帳アプリの競争。

それより、目の前の患者さんのお薬、一つでも減らしてあげる努力をしませんか???