薬剤師が太陽光発電を始めてみた

土地付案件を信販でしか買えない、しがないサラリーマン。このブラック業界を副収入で生き延びようという試みの日誌

医薬分業の未来とは

転職からn月経ちました。
ここらで転職を決めた背景、自分なりの業界の動向分析をまとめておきたいと思います。

f:id:psola:20190222073008j:plain


これは私の持論です。
非常に極端な考え方だと思いますので、
ここに流れ着いた薬剤師の先生方は閲覧注意。



いま院外処方箋を取り扱っている薬局は、大勢がいわゆる調剤薬局(本記事では「店舗型」の調剤薬局と言っておきます)、一部ドラッグストアが進出してきている状況であります。

これが10年後ぐらいまでには、大方以下の3つのセグメントに再分化すると考えています。

1.ドラッグストア(DS)
2.医療機関内あるいは門内薬局
3.そうじゃない薬局


残念なことに、かつて私共調剤薬局の薬剤師の長年の夢とされていた「医薬分業」の担い手は、もはや
1.ドラッグストアに奪われる
のではないかと。

何しろ 待ち時間ゼロ なんですから

日用品を買っている間にあなたの薬の用意は終わりますよ、というわけです。

これには、いま主流の店舗型の調剤薬局は太刀打ちできません。

今後のDSの調剤業務の成長に伴い、店舗型の調剤薬局はDSと処方箋も人材も奪い合う事になり、売上の減少と人件費増加の二重苦となることが予想されます。


一方、クリニックや病院とマンツーマンで経営してきた「門前薬局」は、ドラッグストアが容易に真似できないスタイルなので直接の競合は免れそうですが…

特定の医療機関からの処方箋が多い場合は調剤報酬が減算される仕組みがあり、昨年の報酬改定からこの減算が厳しくなりました(特に大手チェーンに対して)
今後も減算幅や基準値が厳しくなっていくことは十分考えられます。


調剤報酬に依拠して経営を維持している調剤専業の企業にとって、予想ではありますがこれらの市場動向は致命的でしょう。

こうなれば大手といえど(いやむしろ大手こそ)淘汰にさらされ、生き残っても収益率の高い薬局に絞るといった経営規模の縮小が生じるのではないかと。すると処方箋の受け皿としてドラッグストアがますます存在感を出してくる上、院内調剤へ戻る医療機関も増え、加速度的に調剤専業の市場は縮んでいく可能性があります。


さて、
医薬分業と言いますが、実のところ門前薬局≒院内薬局なわけで、門前薬局に出来る事は院内薬局にも出来るはずです。

門前薬局もやればできるぜ!的なデータを出してきた会社がありますが、
これは全くの的外れかつ墓穴を掘っただけのご苦労な研究であります。
ソース→https://www.nicho.co.jp/corporate/info/17138/


で、
これから調剤薬局が生き残る術は「店舗型」の土俵から降りる事だと考えています。

これが、最初に挙げた「3.そうじゃない薬局」のセグメントであります。

例えば、在宅専門薬局、ネット宅配型薬局、一包化工場… いま主流の調剤薬局のスタイルである「店舗型」スキームから外れた(脱却した)薬局。

だが、ここは現状では市場規模が小さい。
そして、今このセグメントに入るには幾らか特別なスキルも必要だったりします。

少なくとも今の大手の括りの企業が、経営基盤となる規模で参入出来る領域ではないでしょう。


私は、今回の転職によりこのセグメントに入りました。
先述の通りちょっと特別なスキルも必要ですが、幸いなことに前職、前々職で得られていたスキルですので、スムーズに入っていくことが出来たと思います。まぁ、細かいルールには未だに慣れない所もありますが頑張ります(笑)